めんこい おうち

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アイヌの神様 小さな木の人形【 ニポポ 】アイヌ文化に魅せられて

現在、コロナ禍で緊急事態宣言が解除にならない北海道ですが・・

ずっと行きたい所があるんです(まだまだ行けませんが・・)

 

その場所は阿寒湖。

阿寒湖の町は神秘的で大好きな町でして

特に阿寒湖にあるアイヌコタンには何度も行かせて頂いております。

 

 

ニポポ

こちらのニポポ。

キーホルダーになった小さなニポポ。

裏表で表情が違うんですよ。

 

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こちら側は笑顔。

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もう10年以上前に購入したものですが、使えば使うほどに味が出て

年々素敵さを増しています。

 

底には名前を刻んで頂きました。

 

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ニポポはアイヌの神様で『小さな木の人形』『木の小さな子』の意味です。

 

この像に願いを掛けると必ず叶えてくれると言われ、狩りや漁に出る時お祈りをし

収穫があると美しい飾り物を掛けて感謝するそうです。

 

実は、このニポポを買った直後に車の事故から守られた経験もあり

その時 直ぐに「ニポポのお陰」だと思いました。

気がついたら「ありがとうニポポ」と感謝の言葉を掛けていました。

 

アイヌ文化には昔から興味があったのですが

実際に白老町阿寒町などのアイヌコタンに行ってみると

アイヌ文化の素晴らしさに益々心惹かれて行くのが自分でもわかります。

 

アイヌコタンで出会ったお兄さんと話をした事がありまして

そのお兄さんは、本州から移住されて阿寒湖にやって来たと話していました。

阿寒湖に遊びに来た時にアイヌ文化に触れ移住するほど好きになってしまったと。

「だから僕はアイヌじゃ無いんだけどね。ずっとココに住みたい」と話す笑顔が素敵でした。

 

もっともっと沢山の方にアイヌ文化を知って頂きたいですね。

人類が忘れかけている感性、自然の摂理にそって神々を尊ぶエコロジカルな文化。

素晴らしいと思っています。

 

カムイ

カムイという言葉は何処かで聞いた事がある言葉だと思いますが

最近では、それくらいメジャーになった言葉なのでしょうか。

カムイを訳すと神になります。

でも、日本語の神とは意味が違います。

 

火や水、太陽や月、動物や植物、全てカムイです。

地震、雷、豪雨、病気はカムイが引き起こしたと考えられています。

 

自然界のものだけではなく、人の手で作られた物もカムイと呼びます。

船や臼、杵などの道具もカムイです。

 

伝染病のカムイは、人間に病気を流行らせる事が目的でやって来ています。

その使命を果たすまではカムイの世界には帰りません。

 

今回の新型コロナウイルス のカムイは、何故人間に病気を流行らせようとしているのか

人間が生き方を改める必要があるのかも知れないですね。

 

北海道でアイヌ文化に触れられる場所 

 

北海道には至る所にアイヌ文化を紹介しているスポットがあります。

北海道の何処に行けばアイヌ文化に触れる事が出来るのか書いておきますね。

 

まず、一番手軽に行ける所から。

札幌市の中心部にもありまして、皆様ご存知札幌駅(サツエキ)の西コンコースには木彫りのモニュメントがあります。

 

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地下歩行空間は、実はアイヌ文化がいっぱいです。

そう言えば以前、地下歩行空間(チカホ)を歩いている時

アイヌ民族のイベントが開催されている所に遭遇致しました。

たまたま偶然に観ることが出来とても嬉しかったですね。

北海道に住んでいると、知らず知らずアイヌ文化を感じられるものですね。

 

チカホの札幌駅側にはアイヌ文化の展示場もあり、アイヌ刺繍とパネルが展示された小さなスペースなのですが、観る価値は大いにあります。

アイヌ文化を象徴する刺繍は、歩いていてもその美しさに目を奪われ、暫し見惚れてしまうほどです。

アイヌ刺繍は、札幌駅直結の札幌ステラプレイス入り口にもありますよ。

 

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札幌市サッポロピリカコタンアイヌ語で「札幌の美しい村」と言う意味です)

展示室には伝統衣服や民具など約300点が展示されています。実際に手に取って見る事も出来ます。

所在地:北海道札幌市南区小金湯27番地

 

北海道博物館

アイヌ文化だけではなく、北海道の自然、歴史、文化を紹介している

野幌森林公園の中にある博物館です。開拓の村や100年記念塔などもあります。

所在地:北海道札幌市厚別区厚別町53ー2

 

シャクシャイン記念館

アイヌの北海道における文化遺産の保存と文化交流のための記念館。

アイヌコタンを再現したコーナーや北海道の先住民族文化財が豊富に展示してあります。料金は無料です。

所在地:北海道日高郡新ひだか町静内真歌7−1

 

二風谷アイヌ博物館

地球上の他の何処にも無いオリジナルなモノ。北海道の歴史と文化の本当の源泉、

この宝物をしっかりと守りより豊かに育みながら未来へと伝えて行くための博物館です。

所在地:北海道沙流郡平取町二風谷55

 

旭川市博物館

アイヌ民族の文化に重点を置いた展示で、アイヌ文化に関する収蔵資料は数千点。

上川アイヌの歴史を学ぶ事が出来ます。

所在地:北海道旭川市神楽3ー7 旭川市大雪クリスタルホール

 

アイヌ民族から学ぶ食文化

 

アイヌ民族は、鮭をカムイチェプ(神の魚)と呼び、シペ(本当の食べ物)と呼んでいます。それくらい鮭は特別な存在なんですね。

 

これは、コタンで頂いた木で作った鮭。

 

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とても小さな木のストラップなのですが・・

尾びれと腹ビレが動きます。小さくても正確な作りで驚くばかり。

凄いですよね。そして可愛いです。

 

綿棒と並べてみましたのでサイズがわかると思います。

 

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白老町ポロトコタンで見たアイヌの食文化の中でも

鮭を乾燥させトバを作り1年中食べられ様、保存食としたり

野生植物を1度で取り尽くすのでは無く、根を残し次年度分も確保出来るような採取方法をしたり興味深い事が多々あり勉強になった事を思い出します。

普段食べていたとばは、アイヌ民族の食文化から来ている事も、この時初めて知りました。

アイヌ文化には、現在の私達の暮らしを見直す為のヒントが沢山あるのでは・・・と思います。

 

ウポポイ

 

上記には、わたしが行った事がある場所だけを書きましたが

他にもまだまだありますので是非見に行って欲しいと思います。

 

コロナウイルス感染拡大の為、オープンが延期になっておりますが

日本最大のアイヌ民族博物館がウポポイですね。

 

ウポポイ

アイヌ文化を復興するための空間や施設であるだけではなく

日本の貴重な文化でありながら存立の危機にあるアイヌ文化を復興、発展させる拠点として、

そして将来に向けて先住民族を尊重し、差別ない多様で豊かな文化を持つ活力ある社会を築いて行くための象徴として位置付けられています。

 

所在地:北海道白老郡白老町若草町2−3

 

 白老のポロトコタン(アイヌ語で「大きな湖の集落」の意味です)には何度も行かせて頂きましたが、今度はウポポイとして生まれ変わったアイヌ民族博物館に絶対に行きたいと思います。

 

 最後に

全てのもに魂があり神であり、天地からの恵みを大切にし

自然の摂理にそって神々を尊ぶエコロジカルなアイヌ文化。

神々に感謝し生きる その生き方は、これからの時代に必要なのでは・・と思います。